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2024幎6月の青  〜憧れの藍しごず〜

2024幎6月の青 〜憧れの藍しごず〜

「い぀かは、すくも藍で染めたい」——そう願い続けお、どれほどの幎月を重ねおきたでしょう。 草朚染めをすればするほど、その憧れは倧きく膚らみ、぀いに今幎、NONAでのすくも藍ぞの挑戊が始たりたした。 はじめの䞀歩 やりたいず願いながらも、「い぀か」ず先延ばしにしおきたこず。けれども仲間ず共に歩む今だからこそ、「できる」ず思えたのです。すくも藍で染めるずは——。藍垫が育おた、たで藍を也燥・発酵させ、すくもずし、染垫が倩然の玠材だけで藍を建お、垃や糞に色を宿す。䞀床建おた埌も日々の手入れを欠かせない、根気の芁る仕事です。けれども憧れは、挑戊の原動力ずなりたした。 埳島の藍垫を蚪ねお ご瞁が぀ながり、藍の本堎・埳島ぞ。梅雚の晎れ間、吉野川を越えお「藍䜏町」の名を目にしたずき、胞が高鳎りたした。 「Watanabe's」を蚪れるず、藍垫・枡蟺健倪さんが、土づくりから藍の栜培、収穫、すくも䜜り、染色たで䞀貫しお取り組む姿に圧倒されたした。すぐ隣の逊豚堎の廃棄物で堆肥を䜜り、山矊が草を食べ、地域ず共に営たれる畑は、たさに未来を芋据えた藍しごずでした。 未来に藍を残そうずする匷い県差しが印象的でその真摯なたなざしに觊れ、私たちもたた、藍を未来に䌝える責任を感じずにはいられたせんでした。 藍甕ず向き合う時間 工房には状態の違う藍甕がずらりず䞊び、毎日䞁寧にひず぀づ぀蚘録が取られおいたす。NONAメンバヌそれぞれが思い思いの玠材を藍甕に手を぀けお染めおいきたす。 若い藍甕は濃く力匷く、幎を重ねた甕は淡くも繊现な色をくれる。重ね染めの䜜業に倢䞭になり、自然の神秘ず向き合う時間が䜕より心地よく感じられたした。そしお「すくも藍を建おる研修」では、加藀先生の講矩を受け、藍を建おるプロセスを孊びたした。䞁寧で分かりやすい説明に、心から玍埗し、これから自分たちで建おおいく勇気をもらいたした。 歎史ず文化を未来ぞ 藍を孊びに立ち寄った「䞉朚文庫」では、阿波藍の歎史や道具、人圢浄瑠璃など阿波文化ずの぀ながりに觊れ、藍垫がいお、䞉朚商䌚などの藍商がいる、藍が地域文化を支えおきた深さを実感したした。孊芞員・船井さんからいただいた「柄んだ色を染めおいっおね」ずいう蚀葉は、私たちの胞に深く刻たれおいたす。 さらに「倧谷焌窯元 森陶噚」では、巚倧な藍甕を䜜る職人の姿を目にしたした。職人がもう1名になっおしたったず䌺い、ものづくりを続ける難しさず尊さを改めお感じたした。 にほんのいろを未来ぞ 化孊染料の時代を迎えおも、党おを吊定せず、化孊染料の商売も取り入れながらも、阿波藍を守った人々。そうしお知恵ず努力で受け継がれおきた「にほんのいろ」には、数えきれない人々の想いず歎史が宿っおいたす。 NONAの「にほんのいろ」シリヌズもたた、その文化を未来ぞ぀なぐ小さな䞀歩でありたい。 この埳島での貎重な藍研修の埌、無事に藍が建ち、NONA自家補の藍を守っお糞を染め぀けおいたす。 1本の藍色の糞に人類の倢ずロマン、歎史ず愛が詰たっおいたす。 どうぞ、これからも「にほんのいろ」を芋守っおいただけたら嬉しいです。   梚䜳     Watanabe’s https://watanabes.jp䞉朚文庫 https://www.mikibunko.jp森陶噚 https://morigama.jp   山圢「玅花」玀行はこちら

2024幎6月の青 〜憧れの藍しごず〜

「い぀かは、すくも藍で染めたい」——そう願い続けお、どれほどの幎月を重ねおきたでしょう。 草朚染めをすればするほど、その憧れは倧きく膚らみ、぀いに今幎、NONAでのすくも藍ぞの挑戊が始たりたした。 はじめの䞀歩 やりたいず願いながらも、「い぀か」ず先延ばしにしおきたこず。けれども仲間ず共に歩む今だからこそ、「できる」ず思えたのです。すくも藍で染めるずは——。藍垫が育おた、たで藍を也燥・発酵させ、すくもずし、染垫が倩然の玠材だけで藍を建お、垃や糞に色を宿す。䞀床建おた埌も日々の手入れを欠かせない、根気の芁る仕事です。けれども憧れは、挑戊の原動力ずなりたした。 埳島の藍垫を蚪ねお ご瞁が぀ながり、藍の本堎・埳島ぞ。梅雚の晎れ間、吉野川を越えお「藍䜏町」の名を目にしたずき、胞が高鳎りたした。 「Watanabe's」を蚪れるず、藍垫・枡蟺健倪さんが、土づくりから藍の栜培、収穫、すくも䜜り、染色たで䞀貫しお取り組む姿に圧倒されたした。すぐ隣の逊豚堎の廃棄物で堆肥を䜜り、山矊が草を食べ、地域ず共に営たれる畑は、たさに未来を芋据えた藍しごずでした。 未来に藍を残そうずする匷い県差しが印象的でその真摯なたなざしに觊れ、私たちもたた、藍を未来に䌝える責任を感じずにはいられたせんでした。 藍甕ず向き合う時間 工房には状態の違う藍甕がずらりず䞊び、毎日䞁寧にひず぀づ぀蚘録が取られおいたす。NONAメンバヌそれぞれが思い思いの玠材を藍甕に手を぀けお染めおいきたす。 若い藍甕は濃く力匷く、幎を重ねた甕は淡くも繊现な色をくれる。重ね染めの䜜業に倢䞭になり、自然の神秘ず向き合う時間が䜕より心地よく感じられたした。そしお「すくも藍を建おる研修」では、加藀先生の講矩を受け、藍を建おるプロセスを孊びたした。䞁寧で分かりやすい説明に、心から玍埗し、これから自分たちで建おおいく勇気をもらいたした。 歎史ず文化を未来ぞ 藍を孊びに立ち寄った「䞉朚文庫」では、阿波藍の歎史や道具、人圢浄瑠璃など阿波文化ずの぀ながりに觊れ、藍垫がいお、䞉朚商䌚などの藍商がいる、藍が地域文化を支えおきた深さを実感したした。孊芞員・船井さんからいただいた「柄んだ色を染めおいっおね」ずいう蚀葉は、私たちの胞に深く刻たれおいたす。 さらに「倧谷焌窯元 森陶噚」では、巚倧な藍甕を䜜る職人の姿を目にしたした。職人がもう1名になっおしたったず䌺い、ものづくりを続ける難しさず尊さを改めお感じたした。 にほんのいろを未来ぞ 化孊染料の時代を迎えおも、党おを吊定せず、化孊染料の商売も取り入れながらも、阿波藍を守った人々。そうしお知恵ず努力で受け継がれおきた「にほんのいろ」には、数えきれない人々の想いず歎史が宿っおいたす。 NONAの「にほんのいろ」シリヌズもたた、その文化を未来ぞ぀なぐ小さな䞀歩でありたい。 この埳島での貎重な藍研修の埌、無事に藍が建ち、NONA自家補の藍を守っお糞を染め぀けおいたす。 1本の藍色の糞に人類の倢ずロマン、歎史ず愛が詰たっおいたす。 どうぞ、これからも「にほんのいろ」を芋守っおいただけたら嬉しいです。   梚䜳     Watanabe’s https://watanabes.jp䞉朚文庫 https://www.mikibunko.jp森陶噚 https://morigama.jp   山圢「玅花」玀行はこちら

ガラスヘッドたち針 パッケヌゞ開発のよもやた話

ガラスヘッドたち針 パッケヌゞ開発のよもやた話

広島の匠の技には、300幎以䞊の歎史がありたす。 日本の広島で䜜られおいるたち針を䜿うこずで、MADE IN JAPANのものづくりを続けお未来ぞ繋げおいきたいずいう思いを詰めたした。 針を収玍する玙補の筒箱は、優しいクリヌム色。玙の原料には、手たりでも䜿甚するもみ殻が䜿われおいたす。 ちょっず想像぀かないかもしれたせんが、NONA立ち䞊げの際に仕入れで䞀番最初に取り組んだのが、実はもみ殻なんです。手たりづくりはもみ殻なしでは始たらず、NONAのものづくりを支えおいたす。もみ殻も倧切に個包装にする䜜業を続けおいるスタッフもいたす。 筒箱の玙を遞定に行った際に、この玙に䞀瞬にしお惚れ蟌み即決したした。もみ殻を倧事にしおいるNONAにぎったりのアップサむクルペヌパヌに出䌚うこずができた嬉しさは忘れたせん。今では倧きめの筒箱も同じ玙で䜜り、完成品の手たり甚のパッケヌゞずしお䜿甚しおいたす。 日本では幎間玄200䞇トンのもみ殻が発生しおおり、うち20は廃棄されおいたす。NONAの党おものづくりを通しお、再利甚するこずの重芁性を䌝えおいきたいず考えおいたす。 䞀芋するず真っ黒に芋える印字カラヌは、日本の䌝統色「消炭色」を採甚しおいたす。ほんのり柔らかいチャコヌルグレヌ。和の色はすっず心に銎染みたす。 ガラスヘッドたち針のご賌入はこちら

ガラスヘッドたち針 パッケヌゞ開発のよもやた話

広島の匠の技には、300幎以䞊の歎史がありたす。 日本の広島で䜜られおいるたち針を䜿うこずで、MADE IN JAPANのものづくりを続けお未来ぞ繋げおいきたいずいう思いを詰めたした。 針を収玍する玙補の筒箱は、優しいクリヌム色。玙の原料には、手たりでも䜿甚するもみ殻が䜿われおいたす。 ちょっず想像぀かないかもしれたせんが、NONA立ち䞊げの際に仕入れで䞀番最初に取り組んだのが、実はもみ殻なんです。手たりづくりはもみ殻なしでは始たらず、NONAのものづくりを支えおいたす。もみ殻も倧切に個包装にする䜜業を続けおいるスタッフもいたす。 筒箱の玙を遞定に行った際に、この玙に䞀瞬にしお惚れ蟌み即決したした。もみ殻を倧事にしおいるNONAにぎったりのアップサむクルペヌパヌに出䌚うこずができた嬉しさは忘れたせん。今では倧きめの筒箱も同じ玙で䜜り、完成品の手たり甚のパッケヌゞずしお䜿甚しおいたす。 日本では幎間玄200䞇トンのもみ殻が発生しおおり、うち20は廃棄されおいたす。NONAの党おものづくりを通しお、再利甚するこずの重芁性を䌝えおいきたいず考えおいたす。 䞀芋するず真っ黒に芋える印字カラヌは、日本の䌝統色「消炭色」を採甚しおいたす。ほんのり柔らかいチャコヌルグレヌ。和の色はすっず心に銎染みたす。 ガラスヘッドたち針のご賌入はこちら

2024幎7月 山圢研修 〜最䞊玅花 1%の奇跡〜

2024幎7月 山圢研修 〜最䞊玅花 1%の奇跡〜

もうすぐ1幎前になろうずする思い出深い研修旅行を振り返り、玀行ずしたす。 「玅花」ず聞いお、䜕を思い浮かべたすか私は、薬効がある玅花オむル、血行促進になるハヌブティヌ等の健康食品ずドラむフラワヌのむメヌゞ。恥ずかしながら、玅花染めず聞いおも、名前は玅花だから、赀く染たるのかなぐらいの知識でした。調べおみるず、ずおも歎史のある草朚染めであるこずがわかり、楜しみいっぱいで参加したした。 1.山圢の誇りである玅花 玅花は、山圢県が日本䞀の生産量を誇り、県花にもなっおいたす。山圢駅に到着するず、玅花が食っおあり、写真、歎史が簡単に掲瀺しおあったり、ず玅花が「ようこそ」ず迎えおくれるようで、嬉しかったです。 研修を終える頃には、玅花が過去にもたらした莫倧な富ず文化ず䌝統がわかり、日本蟲業遺産、日本遺産になっおいる事、䞖界蟲業遺産申請䞭である事も玍埗したした。玅花の原産地はむスラ゚ル。日本枡来は、3䞖玀䞭頃。平安時代は、「末摘花」ず呌ばれ、源氏物語の巻名の䞀぀ずもなっおいる雅な花おす。山圢での栜培は、宀町埌期からで、貎族の艶やかな衣装の染料や口玅ずしお重宝され、江戞時代党盛期を迎え、明治期に、化孊染料や䞭囜玅花の茞入で倧打撃を受け、第二次倧戊埌䞀時期途絶えおしたったようです。戊埌発芋された皮を元に埩掻し、珟圚に至りたす。 2.山寺が支えた玅花文化 山寺立石寺が、深く関わった玅花栜培ず玅花亀易は、莫倧な富ず文化をこの地にもたらした、ず蚀われおいるので、たずは山寺を蚪ねるこずが旅の始たりずなりたした。 鬱蒌ず茂る朚々に囲たれた千数癟段もの参道石段ず奇岩怪石の景勝地「山寺」。東北を代衚する霊堎であり、山自䜓がお寺ずなっおいるずの事。本堂には比叡山延暊寺から分火された千幎以䞊燃え続けおいる”䞍滅の法灯”がありたした。 この山門から続く石段は、䞀段登る毎に煩悩が消えおいくず蚀われる修行の道でもあり、これを登りきった所に断厖絶壁に建おられたお堂五倧堂があり、絶景を䞀望できるずの事です。スタッフは、皆さん感動されおたしたが、私は圓時、最倧に肥えおいお、小雚も降る䞭、しんどくお千段匱のずころでギブアップ、、、。煩悩を党お消す事が出来たせんでした。それが私笑。 玅花栜培は、この寺を建立した慈芚倧垫の随行六人衆が起こした寺の領地で、江戞時代初期から行われたようです。最䞊川の肥沃な土地ず朝霞の立ちやすい気候颚土は、玅花を育む適地で、広く栜培されるようになり、日本䞀の玅花生産地に。 収穫された玅花は、玅花商人の屋敷で煎逅状に䞞められた「玅逅」に加工され、最䞊川を介しお䞊方ぞず運ばれ、玅染色、玅粉ずなっお雅やかな京文化を支えるこずずなりたす。そしお、玅花倧尜ず称される豪商、豪蟲が茩出されたした。この時代、玅の䟡栌は米の癟倍、金の十倍。莫倧な富を生み出し、財を誇瀺する屋敷を構えたずの事。この亀易文化を色濃く残す癜壁の蔵座敷が今でも数倚く残っおおり、艶やかな雛人圢や玅花染めの衣装を着お舞う舞楜が受け継がれ、華やかな圩りを添えおいたす。 3.束尟芭蕉が詠んだ玅花の句〜富裕局だけでなく、庶民の生掻に圩りを添えた玅花〜 束尟芭蕉は、元犄時代、山寺参詣の際に、あの有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んで、奥の现道に遺しおいたすが、道すがら玅花を目にした際も句を2句詠んでいたす。䞀぀は「眉掃きたゆはきを俀おもかげにしお玅粉べにの花」です。いずれ女性のくちびるを圩る玅ずなる玅花。その圢も女性の化粧に䜿う眉掃き癜粉を぀けた埌で眉を払うために䜿われた小さな刷毛を圷圿ずさせる、ずいう意味のようです。艶やかな玅ず唇。京女の艶姿を読んだものずされおいたす。私はこの句より、奥の现道句集には遺されなかったけれど、「行く末は誰が肌ふれん玅の花」の方が断然奜きです。䞀生懞呜に玅花の花を摘む癟姓の嚘達。圌女達は、䞀生に䞀床もくちびるに玅をさすこずは出来なかった。そんな圌女達の心情を詠んだものなのでは、ず蚀われおいたす。私の摘んでいるこの玅花は、将来誰の肌に觊れるのだろうか。きっず可愛い嚘さんなんだろうな、私も䞀床くらい。玅をさしおみたいな、ず。  圓時の花摘み嚘達は、玅花を染料に加工した埌に出る廃液を垃に染み蟌たせ、玅花染めにしお、慎たしい生掻に華を添えおいたそうです。そういうおしゃれ、工倫こそ、埌に生きる私達に遺しお欲しい知恵なのだず思うのです。 4.いざ玅花資料通ぞ〜芋お良し、染めお良し、食べお良しの玅花〜 玅花染めの䜓隓をする前に玅花資料通で、歎史に觊れ、感じながら、様々な展瀺品を芳お楜しみたした。資料通は河北町にあり、石畳の塀ず板黒塀に囲たれた広倧な敷地を持ったさに豪商屋敷跡地が資料通ずなっおいたした。 たずは、資料通呚りに咲き誇る玅花畑に圧倒されたした。棘のあるアザミのような黄色系オレンゞの花々。「芋お良し」ですね。敷地内には蔵座敷が幟぀かあり、歎史、玅花亀易が運んできた文化倧小の雛人圢や、玅花衣装など、雅やかに食られおいたした)を理解する事が出来たした。玅花染めの工皋に぀いおも詳しく展瀺しおありたした。玅花の花びらに含たれる赀色色玠は、なんずわずか1%。䞁寧な時間のかかる工皋を重ねお、黄色系の出し切っおいく工皋には、感動。そしお玅花で染めあげる矎しい赀にも感動したした。たさに「染めお良し」ですね。たた、抗酞化䜜甚を始め、様々な薬効があり、玅花油だけでなく、葉も花も、薬膳ずしお䜿われたり、お茶ずしお䜿われたり、「食べお良し」の怍物であるこずがわかりたした。綺麗になりたいので、玅花茶や玅花入り石鹞などを賌入した事は蚀うたでもありたせん。 5.いよいよ玅花染め䜓隓ぞ〜神秘的な花、玅花〜 歎史的背景や玅花のうんちくを詰め蟌み、いよいよ玅花染めの䜓隓です。玅花生産量の県内シェア6割を誇る癜鷹町で䞭心的に掻躍されおいる今野さん宅で䜓隓させおいただきたした。 メニュヌは、①玅花぀いおの孊習②玅花摘み③玅花染めの3本立お。 ①最䞊玅花は、なぜ、䞖界の宝物ず蚀えるのか、歎史も含め、䞁寧に説明しおいただきたした。寒暖差のある山圢では、玅の濃い良い玅花が咲くこずもより良くわかりたした。25床以䞊にならないず咲かない玅花。そしお、䜕ず倏至から11日目の雑節「半倏生」に1茪だけポツンず花を咲かせるんだそうおす。その埌はたるでリヌダヌに続くように次々ず、花を咲かせおいくのだずか。地元では、これを「半倏1茪ひず぀咲き」ず呌ぶそうです。䜕ずも神秘的な花ですね。 ②小雚降る䞭、カッパに長靎、棘防止にゎム手袋の完党防備で、玅花摘みを楜しみたした。 玅花畑に広がるたくさんの艷やかな玅花。NONAのスタッフが暪䞊びになり、玅花花匁郚分だけを1人䜕癟個ず摘みたした。これが楜しくお楜しくお止められない䜜業でした。玅花が攟぀魅力なのでしょうか。小雚など党く気になりたせんでした。 ③いよいよ玅花染めです。党過皋は、1日ではずおも出来ずにその䞀郚をやらせおいただきたした。たずは、摘み取った玅花を綺麗な氎で掗い、ゎミなどを取り陀きたす。甘くお良い匂いがほのかに銙りたす。そしお、花びらをよく揉んで、黄色の色玠を出すため、氎掗いを繰り返したす。花びらから出る油が凄くお、手がツルツルになりたした。私達はここたで。その埌、幟぀もの工皋を䜕日もかけお重ね、煎逅のような圢を䜜り、倩日に干しお也燥させ染めに䜿う元になる玅逅を䜜るようです。99%が黄色色玠で、僅か1%が赀色色玠。この垌少な赀色色玠を出すための手間は半端なものではありたせん。今も昔も高䟡なものである事に玍埗です。さあいよいよ玅逅を液化しおの染め䜜業です。糞で瞛っお暡様を䜜ったり、挬ける時間を調節したりしお、スタッフ1人1人がその人らしい染めを仕䞊げたした。 最䞊玅花愛に溢れる今野さんの掻動は幅広く、最䞊玅花の玠晎らしさを倚くの方に知っおもらおうず奮闘䞭です。䞖界蟲業遺産にも申請䞭なのだそうです。今埌も亀流を深める事を玄束し、NONA手たりをプレれントしお、玅花染め研修は、終了ずなりたした。 6.NONAの"にほんのいろ"〜玅花の奇跡〜 この研修を経お、NONAは、可憐な玅色の糞を染め出したした。寒い時期の方が玅が濃く出るずいうこずで、今幎の初染めで、䜕床も䜕床も黄色の色を出し切る䜜業を繰り返し、染めを重ね、玅を出したした。玅花の持぀1%の奇跡です。 怍物から気付かされる季節の移ろいず神秘は、自然界からの莈り物です。この神秘をきちんず感じお、怍物の生呜の゚ネルギヌを色ずしお蘇らせた先人の知恵を絶やさぬよう、バトンを繋いでいくこずがNONAの倧切な仕事の䞀぀です。 NONAは、これからも日本に残したい色を少しず぀玹介しおいこうず思っおいたす。楜しみにお埅ちくださいね。 NONAスタッフ 星野たり子 埳島「すくも藍」玀行はこちら

2024幎7月 山圢研修 〜最䞊玅花 1%の奇跡〜

もうすぐ1幎前になろうずする思い出深い研修旅行を振り返り、玀行ずしたす。 「玅花」ず聞いお、䜕を思い浮かべたすか私は、薬効がある玅花オむル、血行促進になるハヌブティヌ等の健康食品ずドラむフラワヌのむメヌゞ。恥ずかしながら、玅花染めず聞いおも、名前は玅花だから、赀く染たるのかなぐらいの知識でした。調べおみるず、ずおも歎史のある草朚染めであるこずがわかり、楜しみいっぱいで参加したした。 1.山圢の誇りである玅花 玅花は、山圢県が日本䞀の生産量を誇り、県花にもなっおいたす。山圢駅に到着するず、玅花が食っおあり、写真、歎史が簡単に掲瀺しおあったり、ず玅花が「ようこそ」ず迎えおくれるようで、嬉しかったです。 研修を終える頃には、玅花が過去にもたらした莫倧な富ず文化ず䌝統がわかり、日本蟲業遺産、日本遺産になっおいる事、䞖界蟲業遺産申請䞭である事も玍埗したした。玅花の原産地はむスラ゚ル。日本枡来は、3䞖玀䞭頃。平安時代は、「末摘花」ず呌ばれ、源氏物語の巻名の䞀぀ずもなっおいる雅な花おす。山圢での栜培は、宀町埌期からで、貎族の艶やかな衣装の染料や口玅ずしお重宝され、江戞時代党盛期を迎え、明治期に、化孊染料や䞭囜玅花の茞入で倧打撃を受け、第二次倧戊埌䞀時期途絶えおしたったようです。戊埌発芋された皮を元に埩掻し、珟圚に至りたす。 2.山寺が支えた玅花文化 山寺立石寺が、深く関わった玅花栜培ず玅花亀易は、莫倧な富ず文化をこの地にもたらした、ず蚀われおいるので、たずは山寺を蚪ねるこずが旅の始たりずなりたした。 鬱蒌ず茂る朚々に囲たれた千数癟段もの参道石段ず奇岩怪石の景勝地「山寺」。東北を代衚する霊堎であり、山自䜓がお寺ずなっおいるずの事。本堂には比叡山延暊寺から分火された千幎以䞊燃え続けおいる”䞍滅の法灯”がありたした。 この山門から続く石段は、䞀段登る毎に煩悩が消えおいくず蚀われる修行の道でもあり、これを登りきった所に断厖絶壁に建おられたお堂五倧堂があり、絶景を䞀望できるずの事です。スタッフは、皆さん感動されおたしたが、私は圓時、最倧に肥えおいお、小雚も降る䞭、しんどくお千段匱のずころでギブアップ、、、。煩悩を党お消す事が出来たせんでした。それが私笑。 玅花栜培は、この寺を建立した慈芚倧垫の随行六人衆が起こした寺の領地で、江戞時代初期から行われたようです。最䞊川の肥沃な土地ず朝霞の立ちやすい気候颚土は、玅花を育む適地で、広く栜培されるようになり、日本䞀の玅花生産地に。 収穫された玅花は、玅花商人の屋敷で煎逅状に䞞められた「玅逅」に加工され、最䞊川を介しお䞊方ぞず運ばれ、玅染色、玅粉ずなっお雅やかな京文化を支えるこずずなりたす。そしお、玅花倧尜ず称される豪商、豪蟲が茩出されたした。この時代、玅の䟡栌は米の癟倍、金の十倍。莫倧な富を生み出し、財を誇瀺する屋敷を構えたずの事。この亀易文化を色濃く残す癜壁の蔵座敷が今でも数倚く残っおおり、艶やかな雛人圢や玅花染めの衣装を着お舞う舞楜が受け継がれ、華やかな圩りを添えおいたす。 3.束尟芭蕉が詠んだ玅花の句〜富裕局だけでなく、庶民の生掻に圩りを添えた玅花〜 束尟芭蕉は、元犄時代、山寺参詣の際に、あの有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んで、奥の现道に遺しおいたすが、道すがら玅花を目にした際も句を2句詠んでいたす。䞀぀は「眉掃きたゆはきを俀おもかげにしお玅粉べにの花」です。いずれ女性のくちびるを圩る玅ずなる玅花。その圢も女性の化粧に䜿う眉掃き癜粉を぀けた埌で眉を払うために䜿われた小さな刷毛を圷圿ずさせる、ずいう意味のようです。艶やかな玅ず唇。京女の艶姿を読んだものずされおいたす。私はこの句より、奥の现道句集には遺されなかったけれど、「行く末は誰が肌ふれん玅の花」の方が断然奜きです。䞀生懞呜に玅花の花を摘む癟姓の嚘達。圌女達は、䞀生に䞀床もくちびるに玅をさすこずは出来なかった。そんな圌女達の心情を詠んだものなのでは、ず蚀われおいたす。私の摘んでいるこの玅花は、将来誰の肌に觊れるのだろうか。きっず可愛い嚘さんなんだろうな、私も䞀床くらい。玅をさしおみたいな、ず。  圓時の花摘み嚘達は、玅花を染料に加工した埌に出る廃液を垃に染み蟌たせ、玅花染めにしお、慎たしい生掻に華を添えおいたそうです。そういうおしゃれ、工倫こそ、埌に生きる私達に遺しお欲しい知恵なのだず思うのです。 4.いざ玅花資料通ぞ〜芋お良し、染めお良し、食べお良しの玅花〜 玅花染めの䜓隓をする前に玅花資料通で、歎史に觊れ、感じながら、様々な展瀺品を芳お楜しみたした。資料通は河北町にあり、石畳の塀ず板黒塀に囲たれた広倧な敷地を持ったさに豪商屋敷跡地が資料通ずなっおいたした。 たずは、資料通呚りに咲き誇る玅花畑に圧倒されたした。棘のあるアザミのような黄色系オレンゞの花々。「芋お良し」ですね。敷地内には蔵座敷が幟぀かあり、歎史、玅花亀易が運んできた文化倧小の雛人圢や、玅花衣装など、雅やかに食られおいたした)を理解する事が出来たした。玅花染めの工皋に぀いおも詳しく展瀺しおありたした。玅花の花びらに含たれる赀色色玠は、なんずわずか1%。䞁寧な時間のかかる工皋を重ねお、黄色系の出し切っおいく工皋には、感動。そしお玅花で染めあげる矎しい赀にも感動したした。たさに「染めお良し」ですね。たた、抗酞化䜜甚を始め、様々な薬効があり、玅花油だけでなく、葉も花も、薬膳ずしお䜿われたり、お茶ずしお䜿われたり、「食べお良し」の怍物であるこずがわかりたした。綺麗になりたいので、玅花茶や玅花入り石鹞などを賌入した事は蚀うたでもありたせん。 5.いよいよ玅花染め䜓隓ぞ〜神秘的な花、玅花〜 歎史的背景や玅花のうんちくを詰め蟌み、いよいよ玅花染めの䜓隓です。玅花生産量の県内シェア6割を誇る癜鷹町で䞭心的に掻躍されおいる今野さん宅で䜓隓させおいただきたした。 メニュヌは、①玅花぀いおの孊習②玅花摘み③玅花染めの3本立お。 ①最䞊玅花は、なぜ、䞖界の宝物ず蚀えるのか、歎史も含め、䞁寧に説明しおいただきたした。寒暖差のある山圢では、玅の濃い良い玅花が咲くこずもより良くわかりたした。25床以䞊にならないず咲かない玅花。そしお、䜕ず倏至から11日目の雑節「半倏生」に1茪だけポツンず花を咲かせるんだそうおす。その埌はたるでリヌダヌに続くように次々ず、花を咲かせおいくのだずか。地元では、これを「半倏1茪ひず぀咲き」ず呌ぶそうです。䜕ずも神秘的な花ですね。 ②小雚降る䞭、カッパに長靎、棘防止にゎム手袋の完党防備で、玅花摘みを楜しみたした。 玅花畑に広がるたくさんの艷やかな玅花。NONAのスタッフが暪䞊びになり、玅花花匁郚分だけを1人䜕癟個ず摘みたした。これが楜しくお楜しくお止められない䜜業でした。玅花が攟぀魅力なのでしょうか。小雚など党く気になりたせんでした。 ③いよいよ玅花染めです。党過皋は、1日ではずおも出来ずにその䞀郚をやらせおいただきたした。たずは、摘み取った玅花を綺麗な氎で掗い、ゎミなどを取り陀きたす。甘くお良い匂いがほのかに銙りたす。そしお、花びらをよく揉んで、黄色の色玠を出すため、氎掗いを繰り返したす。花びらから出る油が凄くお、手がツルツルになりたした。私達はここたで。その埌、幟぀もの工皋を䜕日もかけお重ね、煎逅のような圢を䜜り、倩日に干しお也燥させ染めに䜿う元になる玅逅を䜜るようです。99%が黄色色玠で、僅か1%が赀色色玠。この垌少な赀色色玠を出すための手間は半端なものではありたせん。今も昔も高䟡なものである事に玍埗です。さあいよいよ玅逅を液化しおの染め䜜業です。糞で瞛っお暡様を䜜ったり、挬ける時間を調節したりしお、スタッフ1人1人がその人らしい染めを仕䞊げたした。 最䞊玅花愛に溢れる今野さんの掻動は幅広く、最䞊玅花の玠晎らしさを倚くの方に知っおもらおうず奮闘䞭です。䞖界蟲業遺産にも申請䞭なのだそうです。今埌も亀流を深める事を玄束し、NONA手たりをプレれントしお、玅花染め研修は、終了ずなりたした。 6.NONAの"にほんのいろ"〜玅花の奇跡〜 この研修を経お、NONAは、可憐な玅色の糞を染め出したした。寒い時期の方が玅が濃く出るずいうこずで、今幎の初染めで、䜕床も䜕床も黄色の色を出し切る䜜業を繰り返し、染めを重ね、玅を出したした。玅花の持぀1%の奇跡です。 怍物から気付かされる季節の移ろいず神秘は、自然界からの莈り物です。この神秘をきちんず感じお、怍物の生呜の゚ネルギヌを色ずしお蘇らせた先人の知恵を絶やさぬよう、バトンを繋いでいくこずがNONAの倧切な仕事の䞀぀です。 NONAは、これからも日本に残したい色を少しず぀玹介しおいこうず思っおいたす。楜しみにお埅ちくださいね。 NONAスタッフ 星野たり子 埳島「すくも藍」玀行はこちら

#nonatabigram  William Morris Galleryを蚪ねお 

#nonatabigram Visit William Morris Gallery

During my stay in London, there were blue skies every day. It wasn't the refreshing summer climate of June in London, but rather the heat of mid-summer in Japan, and...

#nonatabigram Visit William Morris Gallery

During my stay in London, there were blue skies every day. It wasn't the refreshing summer climate of June in London, but rather the heat of mid-summer in Japan, and...

NONA KAL 2023開催のお知らせ

Announcement of NONA KAL 2023

🧶Notice🍂 The autumn wind has finally begun to blow. At NONA, we started #nonakal in 2022 as an autumn/winter activity because we want to share with everyone the joy of...

Announcement of NONA KAL 2023

🧶Notice🍂 The autumn wind has finally begun to blow. At NONA, we started #nonakal in 2022 as an autumn/winter activity because we want to share with everyone the joy of...

#nonatabigram デンマヌクの草朚染めワヌクショップ G-ULD にお Vol.2

#nonatabigram Vol.2 at Danish vegetable dyeing ...

This is the final episode of the story about when I participated in an international class vegetable dyeing workshop held at G-ULD, a Danish company that makes vegetable dyed wool....

#nonatabigram Vol.2 at Danish vegetable dyeing ...

This is the final episode of the story about when I participated in an international class vegetable dyeing workshop held at G-ULD, a Danish company that makes vegetable dyed wool....