難を転ずる糸 「夏南天」
夏の南天の白くぷっくりとした蕾、小さなお花が満開の季節になりました。
みなさま、如何お過ごしでしょうか。
冬に剪定した枝は、また夏に緑の新しい葉をつけ、季節の移り変わりを伝え、また新たな生命の営みを感じます。
こういった植物を眺めているだけで元気がでてきます。
我が家の南天の写真です。
さて、今日はお知らせです。
今年の年始にTEMARICIOUSで発売した「難を転ずる糸」の夏バージョンが染め上がりました。
NONAでは、2021年「厄除け・魔除け」の通年のテーマで活動、研究していることもあり、「夏越しの大祓い」のこの時期に合わせて、皆様の健康を祈り、夏の南天糸を企画しました。
難を転じて福となす
難(なん)を転(てん)ずると言われ、人々の縁起を担ぐ大役を任せられていた南天はどこの家庭にも植えられていました。
赤飯などのおご馳走に南天の枝をのせて、土産にしたり、南天の細木を削って背守りとして、子どものすぐ側ににつけていたり、簡単に病院に行けたり、神社に行ってお守りを買ってこれたりする今とは違い、南天に「まよけ」の力を昔から借りてきたんですね。
冬に作った南天の枝葉から色を取り出す作業の際に、とても綺麗だった緑の色をこの夏バージョンでは取り出してみました。夏南天は、白い南天のお花と新緑の葉をイメージしたグラデーションも作りました。
何を「難」と捉えるのか。
難を探したらキリがないほど、他責にするには好都合の今の世の中の状況です。
さて、さて、何を今するのか。全ては、実の所、自分次第ですね。
どんな難の中にあっても自分の思考は案外「自由」なのです。
創作も自由な世界で自分らしいものをどんな世の中であっても描きたいものです。
草木の色に偶然に出会い、はっとさせられて色作りをすることが多いのですが、南天は、本当にお気に入り。神聖とすら思える染める際の香り。そして、緑の南天の葉や枝は、様々な色を見せてくれます。
2021年の夏の心模様をこの「夏南天」で刺して、記憶にとどめておきたい。
そして植物の力を借りて、夏を乗り切りたいものです。
難を転ずる糸「夏南天」を是非お楽しみください。
そして、心からNONA染師含めスタッフ一同、素敵な夏をお過ごしくださいますことお祈り申し上げております。
〜夏越しの大祓い〜
期間限定品
*売り切れ次第終了
販売開始
こちらから